ブランディングのオムニモスーク

■ターゲティングの成功事例

羊羹で長く愛されているブランドは、ご存知の「とらや」ですね。

とらやは自社のブランドの高さを非常に理解している好例だと思います。

和菓子業界のハイブランドであることは間違いありません。

とらやはそのことをよく理解されているのだと思いますが、デパートには出店しているのに、ショッピングセンターで見かけることはありません。

ターゲットがショッピングセンターの顧客ではなく、品質を求める百貨店のブランドだと意識しているのです。

もしここで、ターゲットを安価なものを欲しがっている顧客と設定してしまうと、一気にブランド価値が下がってしまいます。

スターバックスはいかがでしょうか?

お店に行けばわかりますが、若い感度の高そうな方々がゆったりとした時間を過ごしていますね。

コーヒーチェーン店のドトールなどとはターゲットが明らかに異なることがわかると思います。

カフェスペースでタバコをふかしている中年はいませんし、お金に余裕のない学生もいません。

スターバックスは設定したターゲットを見事に顧客にしているのです。

高級スーパーの成城石井はいかがでしょうか。

立地も駅から近く便利ですし、住宅地にはあまり見かけません。

品質の高いものを世界中から探してきては、新しい食文化を求めている方々がターゲットになっています。

STP分析というものは、企業のビジネスモデルと密接な関係を持っています。

ブランド価値を高めることと顧客ターゲット及び顧客ニーズに整合性を取ることが最も難しいことかもしれませんが、その価値を最大限必要としているターゲットを必ず見つけることが重要なことに感じます。

時折、同業他社の動向によって、自社の廉価版のブランドをリリースしてしまうケースがありますが、その選択が本当に正しいのか、意思決定の前に深く考えていただきたいと思います。

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