オムニモスーク

ブランド戦略の狙いと効果:5、事業拡大の機会創出

一旦ブランドが構築されると、ブランド拡張という展開を考えやすくなります。

ブランドアンブレラ戦略と呼ばれ、1つのブランドから派生ブランドを作る手法や、個別のブランドを育てていくマルチブランドというものなど、ひとつブランドを軸として新たなブランドを確立させることができます。

私は、ナイキの上下セットアップを身に着けながら、足元がアディダスではなんとなく違和感を感じてしまいます。

せっかくならばナイキのシューズを履きたいと思いますし、その方が自分を表現できる気がします。

つまり、ブランドのファンになった消費者は同一ブランドをもっと欲しくなってしまうものなのです。

これが逆に企業からすれば次のビジネスの種になるわけです。

消費者には様々なニーズが人それぞれに存在します。

ブランド拡張に取り組んでいけば、今まで顧客ではなかった消費者を取り込むことも可能となります。

もう今は立派な大きな会社になりましたが、ラーメン店の一風堂もまさにブランドの拡張に成功しています。

同社は「一風堂」というブランドを軸にして、コンビニやアパレルブランドとコラボして様々なブランドの展開を行っています。

ブランドの拡張といえば、IPPUDO RAMEN EXPRESS、TOKYO TONKOTSU BASE、赤丸、白丸、KUROOBIなどまだまだたくさん列挙できます。

一風堂のブランド拡張が素晴らしいのは、全てが一風堂であると分かる人にきちんとわかるという点です。

きっと多くの方が、ブランドを体験したあとに、「あ、やっぱり、一風堂だったんだ」と感じる方も多いのは、ブランドの軸がぶれていないからなのでしょう。

挑戦的で、業界の雄という強い自信の表れだと思います。

ブランドの拡張にはいくつかのパターンがありますが、一風堂とは異なり、それぞれのブランドが同一の会社と思わせないパターンもあります。

その代表として挙げられるものがP&Gです。

ファブリーズとSK−Ⅱが同じメーカーの商品だとはあまりご存じない方が多いのではないでしょうか。

ボールド、レノア、ジレット、パンテーン、プリングルス、ラコステなどもP&G(日本/アメリカ)です。

それぞれのブランドが確立されていて、独立してブランドを作り上げているケースもブランド拡張の一例です。

いかがでしょう。ブランド戦略において、ブランドの拡張が事業拡大の機会となることをご理解いただけましたでしょうか。

ブランド拡張が多角的な経営になってしまい、経営を圧迫することとは目的も意味も違いますのでお間違いないように。

-->