ソーシャルキャンペーンの代表例としてのNIKE

みなさんは、アメリカが政策で移民への差別や受け入れを厳格にしたことをご存知ありますか?元NFLの選手Colin Kaepernick(コリン・キャパニック)は、2016年8月26日に行われたプレシーズンマッチで試合前の国歌斉唱で起立を拒否しました。「黒人や有色人種への差別がまかり通る国に敬意は払えない」と人種差別への抗議を表明しました(http://bit.ly/2WdwhJQ)。NFLは声明で、演奏中に選手たちが起立することを奨励するが強制ではないと指摘しており、イギリスの調査会社YouGovの調査によると、全体では国歌斉唱時に起立しなかったことに賛成しているのは29%にとどまり、69%が反対だった。しかし、黒人に限ると72%がキャパニックの抗議に賛成する一方、反対は19%となったそうです。そして自分の信念を貫いた結果、事実上の引退に追い込まれました。その彼をNIKEが“Just Do it”30周年記念CMに起用。

このCMのナレーションはColin Kaepernick自身。
“If people say your dreams are crazy…If they laugh at what they think you can do…good….stay that way. (もしあなたの夢が馬鹿げていると言われたら…もしあなたの可能性が揶揄われたら…問題ない。そのままでいいんだ。)
Because what non-believers fail to understand is that calling a dream crazy is not an insult, it’s a compliment. (なぜなら信念のない人は、クレイジーな夢をもつことを馬鹿げていると言う。それは誉め言葉だ。)
Don’t try to be the fastest runner in your school or the fastest runner in the world. Be the fastest ever.(学校最速のランナーになろうとするな。世界で最も速いランナーになろうとするな。史上最速のランナーになれ。)
Don’t picture yourself wearing OBJ’s jersey. Picture OBJ wearing yours. (OBJのユニフォームを着ていること想像するな。OBJがあなたのユニフォームを着ていることを想像しろ。)
Don’t settle for homecoming queen or linebacker. Do both.(ミスコン優勝もしくはラインバッカー、どちらか一つをやるな。両方手に入れろ。)
Lose 120 pounds and become an Ironman…after beating a brain tumour.(120ポンド(約54キロ)を落とし、アイアンマンになれ。脳腫瘍を克服した後に。)
Don’t believe you have to be like anybody…to be somebody.(あなたは誰かのようにならなければならない、なんてことはない。)
If you’re born a refugee. Don’t let it stop you from playing soccer…for the national team…at age 16. (もし生まれながらの難民だとしても、サッカーを辞めるな。代表チームに入れ。16歳で。)
Don’t become the best basketball player on the planet. Be bigger than basketball. (史上最高のバスケットボール選手になるな。バスケットボールより大きな存在になれ。)
Believe in something. Even if it means sacrificing everything. (何かを信じろ。もしすべてを犠牲にするとしても。)
When they talk about the greatest team in the history of the sport, make sure it’s your team. (スポーツ史上最高のチームについて語られるときは、あなたのチームが話題になるようにしろ。)
If you have only one hand, don’t just watch football…play it at the highest level. (もしあなたの手が一つしかないとしても、アメフトを見て終わりにするな。最高のレベルでプレーしろ。)
And if you’re a girl from Compton, don’t just become a tennis player.Become the greatest athlete ever. Yeah, that’s more like it.(コンプトン出身の少女なら、ただのテニス選手になるな。史上最高のアスリートになれ。そう、それがいい。)
So don’t ask if your dreams are crazy. Ask if you’re crazy enough.(だから、あなたの夢がクレイジーであるか疑問に思うな。あなたがクレイジーすぎているかを疑問に思え。)”

http://bit.ly/2EHblQP

このCMはニューヨークで行われたThe One Show 2019にて最高賞を獲得しました。いまアメリカで起こっている理不尽な出来事に対してとったColin Kaepernickの行動をナイキは支持しました。すると、それを面白くないと思った白人至上主義者達は、ナイキのシューズを燃やすという行為に発展しました。しかし、ナイキの主なターゲットは14〜22歳であるため、一時的に炎上を起こしましたが、会社としての社会への姿とメッセージというものを人々は見ていました。結果、SNSで改めてナイキは高く評価され、ナイキのシューズを履きたいという人が増えることにもなりました。会社のあり方を考えた場合に、本当にリスクを犯してでも伝えたいなにかはありますか?この強烈なコミュニケーション力が日本の企業には必要なことであると思います。

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