デザイン思考について

「デザイン思考とは」的なことは、インターネットで検索してもらえればたくさん結果が出てきます。今日は、デザイン思考について、デザインするためのヒントをお伝えできればと思います。デザイン思考の概略についてや、人間中心、IDEO、共感・定義・概念化・プロトタイプ・テストなどのキーワードについては、詳しくは「デザイン思考」と検索してみてください。ここでは割愛させていただきます。以下は英語ですが、実際のデザイン思考の開発者たちがデザイン思考を実践している様子です。

さて、デザイン思考とは、一言で言うと「プロセスをデザインする」ということになります。それは、デザイナーがチラシ、プロダクト、建築物などを制作する際に、ユニークなプロセスを踏むためにそれを体系化したデザインプロセスと言えます。どんなジャンルでもデザイナーたちと仕事をしたことがある方は、感覚的にわかるかもしれませんが、クライアントは色々と質問を受けて(共感)、課題を明確にして(定義)、達成したい何かのゴールを設定するわけです。例えばウェブサイトであれば「新規顧客を開拓して、売上を上げたい」としましょう。デザイナーたちは、どうすればWEBを活用してそのゴールを実現できるかを考え始めます。

クライアントの意向を踏まえて、社内でどうすれば実現するかを考え始めます(概念化)。それはデザイン思考の第一歩になります。そして、ゴールをどう実現すればいいか検討するために、他社やマーケットの情報をリサーチしたり、どんな表現であればユーザーに刺さるかを考えるわけです。つまり、クライアントの商品をユーザーがどう理解して、手にとって、購入するかを想定していきます。そして初めて、ラフデザインやカンプデザインという目に見える形にしてクライアントにプレゼンを行うわけです(プロトタイプ)。この段階で初めて顧客の意向を再認識することもあります。つまり、この段階で何度も細かな失敗を行い、間違いを取り除いていくわけです。

クライアントは、もっとこの情報をキチンと伝えたい、この写真は別物にしていきたいなどの要望が出てきます。この試作のプロセスでは、「早く失敗して早く学ぶこと」が求められます。クライアントの言っていることとデザイナー側に認識の間違いがないか、その確認をしっかり行います。間違いがあれば、前のステージに戻って調整を繰り返していていくわけです。

デザイン思考においては、ラフデザインやカンプデザインにOKが出たら、いよいよウェブサイトを制作していくわけですが、この段階はまだプロトタイプの段階です。ゴールは「新規顧客を開拓して、売上を上げたい」でしたね。そのため、ウェブサイトを公開して終わりではないことが理解いただけるかと思います。そのウェブサイトを制作した(テスト)ということはまだ途中なわけです。多くの方が間違えてしまうことは、ゴール設定にあります。目的が変わるとプロセスをデザインすべきデザイン思考そのものが機能しなくなってしまいます。結果ウェブサイトを制作したが、思ったとおりに行かないといったクレームに変わってしまいます。

一方で建築であれば、建ててしまったらもう調整はほぼ困難だと思います。そこで小さな模型を作ったり、CGやVRを用いたりして小さな失敗を予め行っておきます。アップルが取り組んだことは、大きな倉庫に実際の店舗のプロトタイプをつくりテストを繰り返し行ったそうです。人が通る幅や机の大きさなど実験を繰り返して大きな失敗につながらないように対策を講じているわけですね。

ここまで読んでいただいた方、どうもありがとうございます。本番はココからです。ビジネスに落とし込むためには、デザイン思考でいい商品ができたとしても、売れるかどうかは別問題ですね。世の中には似たような商品もたくさんあるわけです。価格は妥当か、ターゲットは最適か、マーケットは受け入れてくれるか。多くの課題を解決しなければならないのは、まさにテスト段階に入ってからです。ここでぜひターゲット顧客に意見を求めてみてください。その際に商品がアウトであれば、量産してはなりません。売れない商品を作ってしまうことになります。商品は常にアップデートしなければ、他の商品にシェアを奪われてしまいます。できた製品が他の製品と変わらないものであれば、強いビジネスモデルには育っていかない可能性もあると思います。本当に走り出しながらも常に新しいものにアップデートを心がけてほしいと思います。デザイン思考は完璧ではありません!ご注意ください。

終わりに、世の中にはデザイン思考のワークショップが数多あると思いますが、アイデアを生み出すためのものではなく、小さな失敗を繰り返し、大きなリスクを無くすための制作プロセス方法だということをご理解いただければと思います。ワークショップを行いたい方はご一報ください。

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